「仮想通貨メイカーとは?」
「どこの取引所で買うのがおすすめ?」
など気になると思います。本記事では、メイカーの概要をはじめ、買い方や将来性を伝えていきます。
メイカー(MKR)は、分散型金融(DeFi)プラットフォームであるMakerDAOのガバナンストークンとして機能する仮想通貨です。
MakerDAOは、ユーザーがステーブルコイン「DAI」を発行できるプラットフォームを提供しており、その運営や意思決定においてメイカーは重要な役割を担っています。
メイカーはビットコインのように直接的な決済手段としての機能はありませんが、コミュニティメンバーがガバナンスに参加するための権利を持つことができます。この点で、他の実用的な仮想通貨とは異なりますが、その一方で、投資対象としての需要が高いことから、多くの実用的なトークンを抑えて、時価総額ランキングの上位に位置しています。
2024年9月26日時点では、メイカーは時価総額ランキングで55位にランクインしています。
今回は、このメイカーがなぜ投資対象として人気を集めているのか、その特徴やこれまでの価格動向、そして今後の展望について詳しく解説します。
メイカーを購入するならGMOコインがおすすめです。手数料の安さ、安全性などGMOコインは国内で人気の取引所です。興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみて下さいね。
メイカーの概要
メイカー(MKR)は、2017年11月にローンチされた仮想通貨で、MakerDAOのガバナンストークンとして知られています。
MakerDAOのプラットフォーム「Oasis.app」を通じて、誰でもステーブルコイン「DAI」を発行できる機能を提供しています。
MakerDAOの預かり資産(TVL: Total Value Locked)は、数あるDeFiプロトコルの中でもトップクラスであり、その影響でメイカー自体も注目され、投資対象としての価値を高めています。
特に、DeFiの成長に伴い、DAIの需要が拡大する中で、メイカーはその基盤として機能するため、長期的な投資価値が期待されています。
メイカーを購入する際には、国内の主要な仮想通貨取引所であるコインチェックやGMOコイン、bitbankといったプラットフォームを通じて取引が可能です。
MKR(メイカー、Maker)を購入できる取引所
この記事執筆時点(2024年9月)で、MKR(メイカー)を取り扱っている国内の仮想通貨取引所はいくつか存在します。
以下では、それらの取引所の基本情報や特徴について詳しく説明します。
メイカーを取り扱っている仮想通貨取引所
- コインチェック
- GMOコイン
- bitbank
コインチェック
コインチェックは、マネックスグループの傘下にある国内最大級の仮想通貨取引所のひとつで、30種類以上の仮想通貨を取り扱っています。
現物取引は「取引所」形式と「販売所」形式の両方に対応しており、シンプルな取引アプリが初心者から上級者まで幅広い層に人気です。
・提供する取引の種類
現物取引(販売所・取引所)
・取り扱い仮想通貨
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など、30種類以上の仮想通貨
・最低取引金額
ワンコイン(500円)から取引可能
・その他のサービス
Coincheckつみたて、Coincheck NFT、貸暗号資産サービス、ステーキングサービス(β版)
コインチェックは、2018年に大規模なハッキング事件に巻き込まれましたが、その後、マネックスグループの支援を受けてセキュリティ強化に取り組みました。
現在では、マネックスグループの技術力を活かした堅牢な取引環境を提供しており、初心者にも安心して利用できる取引所としての評価を確立しています。
また、2019年から2023年にかけて、仮想通貨取引アプリのダウンロード数No.1を記録し、多くのユーザーに支持されています。
GMOコイン
GMOコインは、仮想通貨取引において信頼性と利便性が高く、オリコン顧客満足度調査で2年連続No.1の評価を獲得しています。
26種類以上の仮想通貨を取り扱い、現物取引に加え、レバレッジ取引も提供しています。
・提供する取引の種類
現物取引(販売所・取引所)、レバレッジ取引
・取り扱い銘柄
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、メイカー(MKR)など26種類
・取引手数料
現物取引(取引所):Maker -0.03%、Taker 0.09%
・現物取引(販売所)
スプレッドのみで手数料は無料
・最小取引数量(MKRの場合)
販売所:0.0005MKR
取引所:0.001MKR
・その他のサービス
自動積み立て、貸暗号資産、ステーキング、IEO
GMOコインは、国内の仮想通貨取引所の中でも豊富な取引オプションを提供しており、初心者から経験豊富なトレーダーまで幅広い層に対応しています。
取引所と販売所の両方から取引スタイルを選べる点も、柔軟な運用を希望する投資家に好評です。
bitbank
bitbankは、国内で初めてメイカー(MKR)の取り扱いを開始した仮想通貨取引所で、セキュリティ対策に非常に力を入れています。
ICORatingから日本一のセキュリティ評価を受けたこともあり、ユーザーの安全を最優先に考えた運営を行っています。
・提供する取引の種類
現物取引(販売所・取引所)
・取り扱い銘柄
メイカー(MKR)、ビットコイン(BTC)を含む39種類
・最小取引数量(MKRの場合)
販売所:0.00000001MKR
取引所:0.0001MKR
・取引手数料(MKRの場合)
現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12%
・その他のサービス
貸して増やす(レンディングサービス)
bitbankは、その充実した取引サービスだけでなく、ユーザーに高いセキュリティを提供することでも知られています。初心者から上級者まで、信頼性の高いプラットフォームとして多くのユーザーに利用されています。
MKR(メイカー)の購入方法
今回は、国内で人気のある仮想通貨取引所「GMOコイン」を例に、MKR(メイカー)の購入方法を詳しく紹介します。
以下の手順を参考にすれば、初めての方でもスムーズに取引を始められるでしょう。
仮想通貨取引所(GMOコイン)で口座を開設する
メイカーを購入するには、まず取引を行うための口座を開設する必要があります。
GMOコインでは、口座開設がとても簡単で、スマホを使った「かんたん本人確認」を利用すれば、最短10分で取引をスタートできます。
以下の手順で進めましょう。
GMOコインでの口座開設手順
- アカウント作成:公式サイトにアクセスしてメールアドレスを登録し、パスワードを設定します。
- ユーザー情報の登録:名前や住所などの個人情報を入力します。
- 本人確認:スマホで本人確認書類と顔写真を撮影し、アップロードして確認を受けます。
本人確認が完了すれば、すぐに取引が可能となります。
より詳しい手順は、GMOコインの公式サイトや関連する解説記事を参考にすると、さらに安心です。
購入資金を口座に入金する
口座が開設できたら、次にメイカーを購入するための資金を入金します。
GMOコインでは、2つの方法で資金を入金することが可能です。
・即時入金
インターネットバンキングを利用し、リアルタイムで入金が反映されます。手数料が無料で、すぐに取引を開始できるメリットがあります。
・振込入金
銀行窓口やATMからの振り込みも可能です。ただし、この場合は振込手数料を負担する必要があります。
即時入金が利用できる金融機関は限られており、例えば、GMOあおぞらネット銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行などが対応しています。
利用可能な銀行口座を持っている場合は、即時入金を選ぶことで、取引を素早く始められます。
取引の形式を選ぶ(販売所または取引所)
次に、メイカーを購入するための取引形式を選びます。GMOコインでは、2つの取引形式を提供しています。
・販売所
GMOコインが提示する価格で直接購入します。手軽で簡単ですが、取引手数料は割高になります。
・取引所
他のユーザーと直接取引を行う形式です。取引所形式は手数料が低く、よりコストを抑えたい方におすすめです。
手数料や利便性を考慮し、どちらの形式が自分に合っているかを選んでください。なお、販売所は手軽さが魅力ですが、コスト面で取引所形式の方が優位であることが多いです。
数量と価格を決めて注文を入れる
取引形式を決めたら、次はいよいよメイカーを購入します。
・取引所を利用する場合
オーダーブック(板)に表示されている現在の価格を確認し、自分が購入したい価格と数量を指定して注文を出します。板の動きを見ながら、希望の価格で取引が成立するのを待つことができ、取引コストを抑えやすいのが特徴です。
・販売所を利用する場合
GMOコインが提示する価格で直接購入できるため、価格や数量を選択してそのまま注文を確定するだけで取引が完了します。シンプルな操作で、初心者にとっても分かりやすいのが利点ですが、取引所に比べると手数料が高めになります。
以上がメイカーの購入手順です。
GMOコインでメイカー(MKR)を購入するには、まず口座を開設し、資金を入金した後、取引の形式を選んで注文を出します。
販売所と取引所の違いを理解し、手数料を抑えたい場合は取引所形式を利用するのがポイントです。特に、GMOコインは初心者向けのサポートや使いやすいアプリも充実しているため、初めての仮想通貨取引に最適です。
まだ口座を持っていない方は、GMOコインでの口座開設を検討してみてください。取引までのステップがシンプルで、申し込みから最短10分で取引を開始できるのは大きな魅力です。
Maker(メイカー/MKR)の主な特徴
Maker(メイカー/MKR)は、DeFi(分散型金融)業界で特に注目されているプロジェクトの1つです。その独自の仕組みと強力なエコシステムによって、多くの投資家や開発者から高い評価を受けています。ここでは、Makerの主要な特徴について詳しく解説します。
DeFiプロジェクトの中でも時価総額が高い
Maker(メイカー/MKR)は、DeFiプロジェクトの中でも特に大規模なプロジェクトであり、時価総額も非常に高い位置にあります。
DeFiプロジェクトの成長と評価において、重要な指標となるのがTVL(Total Value Locked)です。TVLとは、そのプロトコルに預け入れられている資産の総額を示すもので、プロジェクトの規模や信頼性、安定性を測るための指標として広く使われています。
2024年9月時点でのDeFiプロトコルのTVLランキングを見ると、Makerはトップクラスのプロジェクトとして認識されており、多くのユーザーや投資家から信頼されています。この高いTVLは、Makerのエコシステムが強固であり、今後も多くの資金を引き寄せる能力があることを示しています。今後もこの地位を維持し、さらなる成長が期待されます。
Makerプラットフォームのガバナンストークン
MKRは、MakerDAOのガバナンストークンとして機能しています。これは、単なる投資の対象となるだけではなく、保有者がプロトコルに対して直接的に影響を与えられるという点で、他の仮想通貨とは一線を画します。
MKR保有者は、MakerDAOの運営やプロトコルのアップデート、手数料の調整などの重要な事項に対して投票権を持ち、意思決定プロセスに参加できます。
ガバナンス機能を持つトークンは、プロジェクトの長期的な安定性と成長に関心を持つコミュニティメンバーにとって非常に重要です。この投票権により、MKR保有者は自分たちの資産を守り、より良い方向にプロジェクトを進めるための影響力を持つことができるのです。
Makerプロジェクトに深く関わりたいと考える人にとって、MKRは欠かせない存在です。
仮想通貨を担保にDAIを発行できる
Makerのもう一つの大きな特徴は、仮想通貨を担保にしてステーブルコイン「DAI」を発行できる点です。
DAIは、米ドルにペッグ(連動)されたステーブルコインであり、価格が安定していることから、多くのユーザーに利用されています。
具体的には、イーサリアム(ETH)やその他の仮想通貨をMakerのプラットフォームに担保として預け入れることで、その担保の価値に基づいてDAIを発行することが可能です。これにより、ユーザーは担保に基づいた形で流動性を得ることができ、仮想通貨市場のボラティリティに影響されずに安定した通貨を利用することができます。
さらに、DAIの価値は常に担保によって裏付けられているため、その安定性が保証されており、利用者は安心して取引や決済に使用することができます。
この担保システムのおかげで、DAIは長期的に安定した価値を維持し、特に価格変動の激しい仮想通貨市場において、資産を守りつつ流動性を確保したいと考えるユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。
MKR(メイカー)の価格動向
ここでは、MKR(メイカー)の過去の価格推移について詳しく見ていきます。
長期的な視点と直近の動きの両方を確認することで、これまでのパターンと今後の可能性を考察します。
ローンチからの価格推移
MKRは2017年11月にローンチされ、その後の価格動向は非常に注目されてきました。
ローンチ直後から2018年初頭にかけて、メイカーの価格は急激に上昇し、一時的に大きな高騰を見せました。この上昇は特に2017年12月に顕著で、12月初めの価格から300%以上もの急激な上昇を記録しています。
この急激な値上がりは、2017年から2018年初頭にかけての仮想通貨市場全体の過熱感に影響され、多くの投資家がDeFi(分散型金融)プロジェクトに注目し始めたことが大きな要因です。
しかし、その後の市場は冷え込み、MKRの価格も一転して低迷期に入りました。特に、2018年中頃から2020年末にかけては大きな動きが見られず、長期間にわたって価格は停滞しました。
そして2021年に入ると状況が一変します。コロナ禍における大規模な金融緩和が行われ、これに伴い世界中の市場に投資資金が流入しました。この影響を受けて、仮想通貨市場全体が上昇基調に乗り、MKRの価格も再び大幅な高騰を見せました。
2021年初めから5月にかけての上昇は特に強烈で、多くの仮想通貨が同時期に高値を更新しました。
ただし、この勢いは長く続かず、各国が金融引き締め政策に移行するに従って、市場からの資金流出が始まりました。
結果として、メイカーを含む多くの仮想通貨の価格は下落に転じました。この価格変動は、仮想通貨市場が世界的な金融政策に大きく依存していることを示しています。
直近の価格動向
次に、2024年9月時点での短期的な価格推移についても確認しましょう。
2023年後半から、特にビットコインの現物ETF承認の影響もあって、メイカーの価格は再び上昇の兆しを見せ始めました。この動きは、ビットコインを中心とした仮想通貨市場全体の回復と連動しています。
市場においては、ETFの承認が仮想通貨に対する信頼感を高め、機関投資家の参入が加速したことが、価格上昇の要因となっています。
2024年2月からは、全体的に上昇トレンドが見られ、メイカーも同様に堅調に推移していました。しかし、4月以降、全体的な仮想通貨市場が再び調整局面に入ると、MKRの価格も下落傾向を示しました。
9月時点では、価格は依然として調整局面にありますが、今後押し目が確認されるかどうかが次の上昇に向けた重要なポイントとなります。
MKR(メイカー)の今後の見通し・将来性
メイカーの将来性については、いくつかの重要な要素が影響を与えると考えられます。これから、メイカーの成長に関わるポイントや、その潜在的なリスクについて詳しく見ていきます。
メイカーの将来性に影響を与える3つの重要ポイント
- DeFi市場全体の成長
- ステーブルコインDAIの普及
- ステーブルコインに対する規制の動向
DeFi市場全体の需要拡大
メイカーの価格動向でも触れたように、2021年末以降、主要な仮想通貨の価格が軒並み下落し、DeFi(分散型金融)市場全体の預かり資産(TVL)も米ドルベースでは2022年に大幅な減少を記録しました。しかし、この減少は必ずしもDeFiの需要そのものが低下していることを意味していません。
例えば、MakerDAOのプラットフォーム上でイーサリアムベースのTVL(預かり資産総額)を見てみると、2022年にかけて着実に増加しています。
実際、他のDeFiプロジェクトでも仮想通貨ベースでのTVLを維持、または増加させているプロトコルが多く見られます。これは、DeFi市場が価格の変動に左右されることなく、基盤となる技術やプロトコルの需要が根強いことを示しています。
2023年から2024年にかけて、DeFi市場全体は回復基調にあります。今後もこの回復が続き、さらにDeFiの需要が拡大していけば、メイカーの需要もそれに伴って強化されることが期待できます。
ステーブルコインDAIの普及
メイカーDAOが手がけるステーブルコイン「DAI」は、DeFiの中核を担う重要な要素です。
DAIは価格が安定しているため、さまざまな分野で利用されています。特に分散型アプリケーション(DApps)やサービスで決済手段として広く採用され、DeFiの重要な取引手段の一つとして位置づけられています。
価格変動リスクが少ないステーブルコインは、DEX(分散型取引所)でのイールドファーミング(流動性を提供して報酬を得る仕組み)でも重宝されています。
仮想通貨市場のボラティリティが高い中で、安定した価値を持つDAIは投資家にとって魅力的な選択肢です。今後、DeFiやDEXの成長とともにDAIの利用が拡大すれば、メイカーにもその恩恵が波及するでしょう。
DAIはすでに多くのユーザーに支持されていますが、さらにさまざまな分野での利用が期待されており、これがメイカーの需要と価値を一層押し上げる要因となる可能性があります。
ステーブルコインへの規制の可能性
メイカーの将来を語る上で、注意しておくべきリスクの1つが、ステーブルコインに対する規制です。
ステーブルコイン市場はここ数年で急激に拡大し、多くの新しいコインが登場しました。しかし、全てのステーブルコインが安定性を保てるわけではなく、一部のプロジェクトでは価格を裏付ける仕組みに問題があり、ペッグを維持できずに価格が大きく崩れるケースも見られました。
こうした問題を受け、各国の政府や規制当局はステーブルコインに対する法規制の強化を検討しています。特に、利用者保護や市場の安定を目的とした規制は、ステーブルコインの利便性を抑制する可能性があります。
もし規制が強化されると、DAIを発行するMakerDAOや、ステーブルコインを基盤とした他のDeFiプロジェクトにも影響が及ぶ可能性があります。
例えば、ステーブルコインの運用に対する規制が厳しくなり、発行や流通に制約が加われば、メイカーの需要や価値が減少するリスクがあるかもしれません。
特に、金融機関や政府が発行するデジタル通貨が普及すれば、ステーブルコイン全体への需要が落ち込む可能性もあります。
まとめ
Maker(メイカー/MKR)は、DeFi市場における重要な存在であり、その特徴は多岐にわたります。
高い時価総額を誇り、プロジェクトの規模と信頼性を示すTVLでもトップクラスを維持していることから、今後もその成長が期待されます。
また、MKRトークンはガバナンス機能を備えており、プロジェクトの意思決定に関与するための重要な役割を果たします。さらに、仮想通貨を担保にDAIを発行できる仕組みは、安定性と流動性を求めるユーザーにとって大きな利点となっており、Makerのエコシステム全体を支える基盤となっています。
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