「仮想通貨BNBとは?」
「どこで買える?」
など気になりますよね。本記事では、BNBの概要や買い方などを伝えていきます。
仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)が発行する独自通貨であるBNB(バイナンスコイン)は、2024年9月現在、時価総額ランキングで4位に位置し、非常に高い人気を誇っています。この仮想通貨は、投資家の注目を集めるだけでなく、実用的な機能も多く備えています。
BNBは、BINANCE取引所内での手数料の割引として使用できるだけでなく、基軸通貨としても活用され、さまざまな商品やサービスの購入に利用できる点が大きな特徴です。
さらに、BINANCEプラットフォーム内の取引や投資オプションにも幅広く活用でき、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)取引など、さまざまな用途に対応しています。
仮想通貨BNBは現在、国内仮想通貨取引所では取り扱っていないため、海外取引所で購入する必要があります。コインチェックで口座開設をして、海外仮想通貨取引所にビットコインを送金して購入するのが一般的な方法です。
仮想通貨BNB(バイナンスコイン)とは?
BNB(バイナンスコイン)は、仮想通貨取引所BINANCEが2017年に発行した仮想通貨で、当初はイーサリアムのERC-20トークンとして登場しました。この時、2億枚の供給量でスタートしましたが、後に独自のブロックチェーンである「バイナンスチェーン」に移行し、今ではさらに高度なネットワーク上で運用されています。
BNBは、BINANCE内での取引手数料を節約できるだけでなく、プラットフォーム内での多様なサービスに利用できる点が特徴です。
また、定期的に実施される「バーン(焼却)」によって、流通するBNBの量が減少し続けており、そのため、通貨の希少価値が維持され、価格の安定や上昇が期待されます。
BNB(バイナンスコイン)の購入手順
ここでは、仮想通貨バイナンスコイン(BNB)を購入するための具体的なステップについて詳しくご紹介します。
BNBは日本国内の仮想通貨取引所では直接購入できないため、少し特殊な手順を踏む必要があります。しかし、適切な手続きを行えば簡単に購入することが可能です。
購入の流れを簡潔に説明すると、以下のようなステップになります。
- 国内取引所で口座を開設
- バイナンスの口座を開設
- 国内取引所でビットコインを購入
- バイナンスにビットコインを送金
- ビットコインでバイナンスコイン(BNB)を購入
これらの手順に沿って、BNBを購入するための流れを順に見ていきましょう。
国内の仮想通貨取引所で口座を開設
BNBは日本円で直接購入することができないため、まずは国内の仮想通貨取引所でビットコイン(BTC)を購入し、その後ビットコインを使ってBNBを購入する必要があります。
そのため、最初のステップとして国内の仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。
国内で利用できるおすすめの取引所として「コインチェック」が挙げられます。コインチェックは取扱通貨の種類が豊富で、ビットコインを始めとする多くの仮想通貨を簡単に購入することができ、特に初心者にも使いやすいプラットフォームです。
また、積立サービスなども提供しており、定期的に仮想通貨を購入したい方にも向いています。
バイナンスで口座を開設
国内取引所での口座開設が完了したら、次はバイナンスでの口座を開設します。
バイナンスは世界最大級の仮想通貨取引所であり、多くの仮想通貨が取引可能です。また、日本語に対応しているため、言語の壁を感じることなく操作できます。
バイナンスの口座開設は非常に簡単で、公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録するだけで完了します。特別な手続きや英語のスキルは必要ありません。
国内取引所でビットコインを購入
バイナンスでBNBを購入するためには、まず国内の取引所でビットコインを購入します。ここではコインチェックを例に、ビットコインの購入方法を説明します。
- コインチェックにログインし、「ウォレット」を選択
- 次に「コインを買う」ページで「ビットコイン」を選択
- 購入したいビットコインの数量と価格を確認し、購入ボタンをクリック
購入が確定するとキャンセルできないため、購入数量や金額をしっかり確認してから進めましょう。
バイナンスにビットコインを送金
ビットコインの購入が完了したら、次はバイナンスの口座にそのビットコインを送金します。
送金手順は次の通りです。
- バイナンスにログインし、「ウォレット」メニューから「フィアットと現物」を選択
- 「入金」ページでビットコインを選び、入金アドレスをコピー
- コインチェックに戻り、発行されたバイナンスのアドレスにビットコインを送金
送金アドレスを誤って入力すると資産が失われる可能性があるため、慎重に確認して行ってください。
ビットコインでバイナンスコインを購入
最後に、バイナンスへ送金したビットコインを使ってBNBを購入します。
バイナンスの「トレード」メニューから「コンバート」を選択します。
表示された画面で、振替元をビットコイン(BTC)、振替先をBNB(バイナンスコイン)に設定し、希望する金額を入力します。
以上でビットコインをBNBに交換することができます。
最初のうちは、少額から始めることをおすすめします。慣れてくればスムーズに取引が進められるようになりますが、大きな金額を扱う前にシステムに慣れることが重要です。
BNBの主な機能と特徴
手数料割引と基軸通貨としての活用
BNBの最も顕著な機能のひとつは、BINANCEのプラットフォーム内で取引手数料の割引として利用できる点です。
通常、仮想通貨取引所で取引を行う際には一定の手数料が発生しますが、BNBを使用することでこの手数料が大幅に割引されます。
特にBINANCEでの長期取引を考えているトレーダーにとって、この割引は年間で大きなコスト削減につながるため、BNBの保有は非常に有益です。
また、BNBはただの割引手段にとどまらず、BINANCEのエコシステム全体で基軸通貨としても機能します。たとえば、IEO(Initial Exchange Offering)に参加するための通貨として使用できるほか、DeFi(分散型金融)プロジェクトへの投資にも利用可能です。
さらにBNBはNFT(非代替性トークン)の取引にも活用されており、NFTマーケットプレイスでの売買やオークションへの参加が容易に行えます。このように、BNBはBINANCE内外で幅広いユースケースを持ち、利用者にとって多方面での利便性が得られる仮想通貨です。
独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」
BNBのもう一つの大きな特徴は、独自のブロックチェーンである「バイナンスチェーン」によって支えられている点です。
バイナンスチェーンは、スピーディかつ安全な取引を可能にするために設計されたブロックチェーンであり、BNBはそのネイティブトークンとして重要な役割を担っています。
バイナンスチェーンを利用することで、他のトークンとの交換が迅速かつ効率的に行えるほか、スマートコントラクトの実行も可能です。
また、BNBの保有者には、バイナンスチェーンのガバナンスにも参加する権利が与えられます。これは、BNB保有者がネットワーク上での意思決定に関与できることを意味しており、投票を通じてプロトコルの変更やアップグレードに影響を与えることが可能です。このような仕組みによって、BNBは単なる取引手段としてだけでなく、ネットワークの発展にも寄与する存在となっています。
定期的なバーン(焼却)による供給量の調整
BNBは、定期的に行われるコインのバーン(焼却)によって、その供給量を調整しています。
バーンとは、流通しているBNBの一部を永久に市場から取り除くプロセスのことで、これによりBNBの希少性が増し、理論的には長期的な価格上昇が期待されます。
バーンの頻度は過去の取引量や特定の基準に基づいて計画されており、これがBNBの価格の安定性や成長を支える要因の一つとなっています。
このバーンの仕組みは、投資家にとって魅力的な点です。市場に出回るコインが減少することで、供給と需要のバランスが変わり、希少性が高まるため、BNBの価値が上昇する可能性があるからです。こうした供給量の制御は、他の多くの仮想通貨には見られない特徴であり、BNBを長期的に保有するインセンティブとなります。
複数のチェーンによる拡張性の向上
バイナンスチェーンは、その拡張性を高めるために「BNBビーコンチェーン」と「BNBスマートチェーン」という2つの異なる層から成り立っています。
BNBビーコンチェーンは、バイナンスチェーン全体のガバナンスやセキュリティを担当しており、ここではBNBのステーキングやネットワーク上での投票が行われます。
一方、BNBスマートチェーンは、Ethereum Virtual Machine(EVM)互換のスマートコントラクトプラットフォームであり、DeFiや分散型アプリケーション(DApps)の実行をサポートしています。
この二層構造によって、BNBチェーンは高度な拡張性を実現しています。特に、Ethereumと互換性があるため、イーサリアム上のDAppsやスマートコントラクトを簡単にバイナンスチェーンに移植することが可能です。
バイナンスチェーンはイーサリアムに比べて手数料が低く、処理速度も速いことから、DeFiプロジェクトやNFT市場においても魅力的な選択肢となっています。この拡張性は、仮想通貨業界においてバイナンスチェーンが成長を続ける要因の一つです。
Proof of Staked Authority(PoSA)アルゴリズムの採用
BNBは、独自のコンセンサスアルゴリズムであるProof of Staked Authority(PoSA)を採用しています。
PoSAは、Proof of Stake(PoS)とProof of Authority(PoA)のハイブリッド型のアルゴリズムで、ネットワークの安全性とスケーラビリティを高める仕組みです。参加者が仮想通貨をステークすることでブロック生成や取引承認を行うもので、PoAは、一定の信用を持つノードが承認権限を持つアルゴリズムです。
二つの要素を組み合わせたPoSAは、セキュリティが高いだけでなく、エネルギー効率も優れているのが特徴です。
従来のProof of Work(PoW)に比べて、PoSAはエネルギー消費を抑えつつ、ネットワークの分散性を維持し、高い処理能力を持つことが可能です。これにより、BNBチェーンは効率的な運営を続けながら、今後のさらなる成長と拡大を目指しています。
仮想通貨BNB(バイナンスコイン)の価格動向
仮想通貨BNBは、イーサリアムとバイナンススマートチェーンという2つの異なるブロックチェーンネットワーク上で稼働するトークンであり、その実用性と利便性から広範囲にわたる需要があります。これによりBNBは仮想通貨市場の中でも高い人気を誇り、価格にも大きな影響を与えています。ここでは、そんなBNBの長期的および短期的な価格動向について詳しく解説していきます。
長期的な価格動向
BNBの長期的な価格推移を振り返ると、2017年のローンチ時から現在までにわたる大きな変動が見られます。
ローンチ当初のBNBは比較的安定した価格推移を見せていましたが、2021年に劇的な価格上昇を経験しました。
2017年7月の初期段階では、BNBは40ドル前後の価格でレンジ相場を形成しており、これが2020年末まで続いていました。この時期は、比較的低いボラティリティの中で横ばいの動きが見られたのです。
しかし、2021年2月に入ると、この長期間続いたレンジ相場をブレイクし、BNBの価格は急上昇を開始しました。
5月には一時的に693.4ドルという史上最高値を記録し、その注目度は急速に高まりました。この急騰の背景には、仮想通貨市場全体の成長や、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場の拡大が大きく影響していたと言えます。
その後、2021年11月には再び高値を目指す動きがありましたが、この時点で新たな最高値を更新することはできず、価格は再び下落に転じました。この動きにより、2021年から2023年にかけてBNBは下降トレンドを形成することになります。
とはいえ、2023年後半になると再び上昇基調に転じ、ビットコインを含む仮想通貨市場全体の上昇に連動して価格が回復し始めました。2024年に入っても、この回復基調が続き、現在も高値圏での推移が確認されています。
短期的な価格動向
次に、BNBの短期的な価格動向について伝えていきます。
2023年10月から2024年9月までの価格推移を日足チャートで確認すると、BNBは2023年の後半から上昇トレンドに入っていることがわかります。
この上昇の背景には、ビットコイン現物ETF承認への期待感が大きく影響しており、BNBもこの市場全体のポジティブな流れに乗って価格を伸ばしていきました。
特に注目すべきは、2023年12月の動向です。この時期、BNBは単独でも大きな価格上昇を見せました。背景には、バイナンスチェーンが発表した分散型データストレージシステム「Greenfield」のロードマップがあります。この発表による市場の期待感が、BNBの価格上昇を後押ししました。
2024年に入ると、3月から6月にかけて高値圏で停滞する場面も見られましたが、その後再び勢いを取り戻し、6月には過去最高値を更新しました。この上昇に関しては、特定のニュースやイベントが直接的な要因ではなく、むしろ長期間にわたるバーン(焼却)やロック機能といったファンダメンタルズ要素が強調されることで、投資家の買いが集まったと考えられています。
9月に入ると若干の下落が見られましたが、それでも依然としてBNBは高値圏で推移しており、仮想通貨市場全体の動向と連動していることが伺えます。
仮想通貨BNB(バイナンスコイン)の将来性
仮想通貨BNB(バイナンスコイン)は、世界最大規模の仮想通貨取引所であるBINANCEが発行する独自の仮想通貨です。その強固な基盤に支えられており、長期的な成長が期待される有力なデジタル資産のひとつです。
BNBは、BINANCEプラットフォーム内だけでなく、さまざまな外部プラットフォームでも広く利用され、仮想通貨市場全体における重要な役割を果たしています。ここでは、そんなBNBの将来性について、より詳しく解説します。
需給に支えられる価格の安定性
BNBの価格は、仮想通貨市場全体の動向に大きく影響を受ける一方で、他の仮想通貨とは異なる強みを持っています。
特に、BINANCEプラットフォームの強固な基盤に支えられており、仮想通貨市場のボラティリティが高い中でも比較的安定した動きを見せることが多いです。この価格の安定性は、定期的に行われる「バーン(焼却)」による供給量の減少によっても維持されており、希少性を高めることで長期的な価値向上が期待されています。
また、BNBは仮想通貨市場の時価総額ランキングにおいて常に上位に位置しており、投資家からの高い期待と信頼を受けています。これにより、BNBの将来性はますます強固なものとなっており、今後もその動向が注目され続けることでしょう。
多様な用途と広がる利用シーン
BNBは単なる仮想通貨にとどまらず、多様な用途を持つデジタル資産です。
BINANCEのプラットフォーム内では、取引手数料の割引や優先権、参加権といった多くの特典を享受できるため、ユーザーにとって非常に利便性の高い通貨として機能しています。
たとえば、IEO(Initial Exchange Offering)への参加権を獲得したり、コミュニティ投票権を得ることで、BINANCEのサービスやプロジェクトの方向性に関与することが可能です。
さらに、BNBはBINANCE以外のプラットフォームでも広く利用されており、その利用範囲は急速に拡大しています。
旅行予約サイトや金融サービス、さらにはNFTマーケットプレイスなど、さまざまな分野でBNBが決済手段として活用されています。このように、BNBはその汎用性を高めることで、仮想通貨としての価値を大きく向上させています。
特に、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場での需要の高まりとともに、BNBの利用範囲はさらに広がっていくでしょう。
定期的なバーン(焼却)による供給量の調整
BNBの大きな特徴のひとつとして、定期的に行われるバーン(焼却)が挙げられます。
バーンとは、発行されたトークンの一部を市場から回収し、永久に使用不可能にすることで、その供給量を減少させる仕組みです。これにより、BNBの供給が制限され、インフレーションの抑制につながります。
最終的に、総発行枚数の50%にあたる1億枚まで供給量を減らす計画が進行中です。
このバーンによる供給量の減少は、BNBの希少性を高める要素となり、長期的な価格上昇の要因となり得ます。市場における需要と供給のバランスが適切に維持されることで、BNBは投資家にとって安定した価値を提供できる存在となっており、今後も定期的なバーンはBNBの価値向上に貢献するでしょう。
仮想通貨取引の基軸通貨としての役割
BNBは、BINANCE取引所内での多くの仮想通貨ペアと取引できる基軸通貨としての役割を果たしています。これは、BINANCE内で取引を行う際に、BNBを通じて他の仮想通貨と交換することができることを意味しており、ユーザーにとって非常に便利な機能です。
また、BINANCE以外の多くの取引所でもBNBが取引されており、そのグローバルな流動性は非常に高いです。
さらに、BINANCEはBNBの保有者に対してさまざまな特典を提供しています。たとえば、取引手数料の割引や、IEOプラットフォーム「バイナンス・ローンチパッド」におけるトークンセールへの参加権などがこれに該当します。これらの特典により、BNBの保有はユーザーにとって大きなメリットがあり、BNBの需要をさらに促進しています。
DeFiやNFTなど新たな分野への展開
BNBは、仮想通貨取引だけでなく、DeFiやNFTなどの分野でも広く活用されています。
DeFiプロジェクトでは、スマートコントラクトを利用した金融サービスの提供や、流動性供給においてBNBが重要な役割を果たしています。また、NFTマーケットプレイスにおいても、BNBは取引の基軸通貨として利用され、アーティストやクリエイターが作品を売買する際にBNBが用いられています。
これらの新興分野におけるBNBの活用は、BNBの需要と価値をさらに押し上げる要因となっています。特にNFT市場の拡大やDeFiの普及が進む中で、BNBは今後ますます重要な存在となっていくでしょう。
まとめ
仮想通貨BNBは、強固なBINANCEプラットフォームの支えと、定期的なバーンによる供給量の調整、多様な用途と広がる利用シーンを通じて、将来的にも大きな成長が期待される仮想通貨です。
特にDeFiやNFT市場での活用や、仮想通貨取引の基軸通貨としての役割を果たすことで、その需要と価値は今後も高まり続けるでしょう。BNBの長期的な将来性に注目する投資家にとって、今後の動向を見守ることが重要となります。
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